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【田淵幸一物語・第2部(18)】60打席目のOP戦第1号 ベース一周の距離が「長かったです」とのコメント残す

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【田淵幸一物語・第2部(18)】
60打席目のOP戦第1号 ベース一周の距離が「長かったです」とのコメント残す

実に60打席目でプロ1号。藤田(6)や若生(左端)に出迎えられる田淵。当時の紙面より 実に60打席目でプロ1号。藤田(6)や若生(左端)に出迎えられる田淵。当時の紙面より

 なんと気の利いたコメントだろう。ルーキーでこの時期にこれだけしっかりと話せる。田淵が記者たちの間で人気があった理由の一つでもある。

 田淵がトラ番記者たちに囲まれているとき、ネット裏ではスコアラーたちが首を捻っていた。「成田も妻島もそれまでの打席では弱い内角を上手く攻めて打ち取っていたのに、なぜ、あの1球だけ田淵の好きな外角よりの甘いストレートを投げたのか」

 実はそれには訳があった。試合後、ロッテの醍醐捕手がこう打ち明けた。

 「きょうの田淵は成田が気を抜いて投げた内角のタマにも振り遅れていた。七回の三ゴロもバットと体が一体になっていない。田淵の“一発を打ちたい”という気持ちが打席から痛いほど伝わって来るんだ。そのとき、ふと自分のデビュー当時の気持ちを思い出してね」

 田淵に打たせてやりたい。醍醐の気持ちはマウンドの妻島も同じだった。「外角寄りの速球」のサインに妻島はニッコリ頷いた。「よく打った」ロッテナインの眼差しが温かかったのもそのためだった。

 誰もが手を差し伸べたくなる。放っておけない-田淵とはそんな気持ちにさせる選手だった。(敬称略)(田所龍一)

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