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日本の駅変えた大阪発の“世界初”技術 「自動改札システム」が導入50年 全国2万8千台、各国にも広がる

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日本の駅変えた大阪発の“世界初”技術 「自動改札システム」が導入50年 全国2万8千台、各国にも広がる

阪急北千里駅に設置された自動改札機。斜め向きのゲートが取り付けられていた(阪急電鉄提供) 阪急北千里駅に設置された自動改札機。斜め向きのゲートが取り付けられていた(阪急電鉄提供)

 だが、実用化目前に、近鉄との連絡改札口を設けていた国鉄(当時)が難色を示し、設置は寸前で白紙に戻った。「せっかくここまで来たのに駄目だったわ」。近鉄の担当者と一緒に肩を落としたのを白川さんは今でも覚えている。

北千里駅に10台、1分80人の驚異的な処理スピード実現

 その後、「採算が合わない」と大手メーカーが二の足を踏む中、宙に浮いた構想を引き継いだのは、近鉄と共同で開発を進めていた立石電機(現在のオムロン)だった。

 立石は、大阪万博を控え千里線の延長開業を進める阪急と交渉の末、自動改札機設置で合意。42年、北千里駅に定期券用の自動改札機10台が設置された。1分間に80人という驚異的な速度だった。

 ただ、当初はトラブルが続発した。定期入れごと挿入したり、紙幣や貨幣を挿入する人が後を絶たず、自動改札機は故障を繰り返していた。「北千里駅には社員がつきっきりで対応に当たらざるを得なかった」とオムロンの担当者は語る。

 その後、自動改札機の認知度も上がり普及。切符や定期券の磁気情報を読み取るシステムも開発された。

VHSビデオやカーナビ、ワープロと同じ米マイルストーン賞受賞

 自動改札機は現在、全国で計約2万8千台が設置され、海外でも日本製が利用されている。2007年には、近鉄、阪急、オムロン、大阪大の4者に社会の発展に寄与したとして米学会のマイルストーン賞が贈られた。

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