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日本の駅変えた大阪発の“世界初”技術 「自動改札システム」が導入50年 全国2万8千台、各国にも広がる

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日本の駅変えた大阪発の“世界初”技術 「自動改札システム」が導入50年 全国2万8千台、各国にも広がる

阪急北千里駅に設置された自動改札機。斜め向きのゲートが取り付けられていた(阪急電鉄提供) 阪急北千里駅に設置された自動改札機。斜め向きのゲートが取り付けられていた(阪急電鉄提供)

 切符や定期券を瞬時に読み取り、ノンストップで駅の改札を通り抜ける自動改札システムが、世界に先駆けて昭和42年3月、大阪で本格的に導入されてから50年を迎えた。通勤ラッシュが極限に達する中で生まれたシステム。磁気やICカードへと読み取り形式は変わっても、速度を重視した改札システムは今も変わらず利用者を支え続けている。(川瀬充久)

1分に20人 ラッシュ時には長蛇の列

 「定期券が使えるように考えてくれないか」。大阪大の白川功名誉教授(77)は、大学院1年だった昭和39年、指導教官に呼ばれ、こう注文を受けた。

 当時は自動改札のシステムはなく、ラッシュ時には定期券の利用者は改札に長い列を作り、人ごみに押されて倒れるなどし、毎日のようにけが人が出ていた。

 海外には地下鉄ですでに自動改札機が稼働していたが、切符のみ。速度も1分あたり20人ほどと遅く、定期券が使えるシステムの開発を決めた近鉄が大阪大に相談を持ちかけたという。

経路を木に見立てた判定法を開発

 「区間内のどの駅でも乗降車できる」「期間中は何度でも使用可能」。この日本独特の複雑な定期券の仕組みが開発を難しくした。だが、経路を木の枝に見立て、券面のわずか21個の穴で駅や経路を判定する手法を半年かけて構築したという。白川さんは「楽しみにしていた五輪も見に行けなかった」と振り返る。

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