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【名伯楽の軌跡(2)】卓越した指導力で日本ホッケー界の礎を築く 恩田昌史さん…天理大から男女150人の代表選手を輩出

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【名伯楽の軌跡(2)】
卓越した指導力で日本ホッケー界の礎を築く 恩田昌史さん…天理大から男女150人の代表選手を輩出

関西からホッケー強化に尽力した恩田昌史さん =奈良県天理市の親里ホッケー場(永田直也撮影) 関西からホッケー強化に尽力した恩田昌史さん =奈良県天理市の親里ホッケー場(永田直也撮影)

 女子日本リーグに天理大と実業団の南都銀行が加盟し、ホッケーどころとして知られる奈良。その象徴的な存在が、85年に開場した親里ホッケー場(同県天理市)だ。84年奈良国体に向けて作られ、天理市から天理大に移管された。国内のみならず国際大会の舞台となってきたこのホッケー場にも恩田流が息づく。世界基準に合わせるため恩田さんの提言で87年には人工芝を整備。今も天理大の若き才能が日本代表を夢見て汗を流す。

教え子は400人超 

 教え子はこれまでに約460人を数え、全国で恩師の教えを次世代に伝えている。中学高校の教員だけで約200人に上り、“恩田門下生”に指導を受けた若い選手たちがまた、天理大の門をたたく。同大からは男子約80人、女子約70人の日本代表を輩出。アテネからリオデジャネイロまでの4回の五輪女子代表「さくらジャパン」に延べ26人を送り込んだ。

 「サイクルがうまく展開すれば量も質も充実してくる」と恩田さん。天理大時代に恩田さんに師事し、現在の天理大女子ホッケー部監督を務める長谷部謙二さん(47)は「勝ちにこだわりながらホッケーを発展させるという心意気をわれわれに教えてもらった」と話す。

 日本でホッケーの競技人口は約3万人。メジャー競技への途上を歩む。将来を温かく厳しい目で見つめる恩田さんは「線路を敷いてあげれば列車は走る」と力を込める。受け継がれる力強い意志は、3年後の東京五輪、その先に光る輝きへと導くだろう。 (吉原知也) 

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