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【世界を読む】テロリストと「対話」は可能か…理想に燃える宗教界がのぞかせた暴力の「黒歴史」

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テロリストと「対話」は可能か…理想に燃える宗教界がのぞかせた暴力の「黒歴史」

“宗教界の国連”とも称される世界宗教者平和会議(WCRP)日本委員会が開いたテロリストとの対話について考えた学習会。過激組織「イスラム国」(IS)への対応などが議論され、「どの宗教にも多かれ少なかれ、暴力的な要素があることに目をつむってはならない」との意見が出された=3月7日、京都市伏見区の醍醐寺(小野木康雄撮影) “宗教界の国連”とも称される世界宗教者平和会議(WCRP)日本委員会が開いたテロリストとの対話について考えた学習会。過激組織「イスラム国」(IS)への対応などが議論され、「どの宗教にも多かれ少なかれ、暴力的な要素があることに目をつむってはならない」との意見が出された=3月7日、京都市伏見区の醍醐寺(小野木康雄撮影)

 「宗教が人と人を隔てる壁になる恐れがあるのだとしても、壁を作るのはどこまでも人間であり、壁を壊すのもまた人間だ」

対立を超える唯一の方法とは

 宗教の名を借りたテロリストたちとどう対峙するかは、WCRPが模索を続けているテーマだ。

 WCRPの関連組織で、アジア21カ国の宗教者らが参加する「アジア宗教者平和会議」(ACRP)は昨年10月、京都市国際交流会館で『いかに宗教の名を使った暴力的過激主義に応答するか?』と題したシンポジウムを開いた。

 このときの講演で、日本総合研究所会長の寺島実郎氏は「宗教対立を超えるための唯一の方法は、相手の立場を認めることだ」と語っている。

 テロリストは排除すべき存在にすぎず、対話など不可能だ、と断じることはたやすい。ただ、政治が取り得る手段とは別に、宗教が対話を目指すこともまた、人間の健全な営みといえるのではないだろうか。

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