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【「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記】WBC勝利が示す日本の危機 東京五輪並み重要な「野球クジ」

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【「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記】
WBC勝利が示す日本の危機 東京五輪並み重要な「野球クジ」

WBC強化試合阪神対オーストラリアの3回、安打を放つ阪神の鳥谷=3月4日、京セラドーム大阪(山田喜貴撮影) WBC強化試合阪神対オーストラリアの3回、安打を放つ阪神の鳥谷=3月4日、京セラドーム大阪(山田喜貴撮影)

 このままの流れが続くと、日本のプロ野球界も有望な若手選手の数が減る。当然ながら質も落ちる。今のうちにそうした流れを食い止め、変えないといけない。そうでないと国際的な競争力にはついていけなくなる」

 確かに、ある球団のスカウトから現場の厳しい状況を聞いたこともあります。ある強豪高校に調査に出向いたときのこと。野球部の監督に「有望な選手はいますか?」と聞くと、その監督はある方向を指さして「あそこにいるよ。彼が野球をやっていれば運動能力から見て、必ずドラフト上位で消える選手になっていただろう」と話しました。指の先にいた選手は野球のグラウンドの先のピッチでサッカーボールを蹴っていたそうです。

 子供たちの野球リーグでも軒並み、選手たちの数が減っていて、部員集めに苦労しているようです。

 「サッカーに比べて野球はお金がかかる。バットやグローブを買わないといけないし、遠征代など親の負担が大きい。それも子供が野球よりサッカーを選ぶ原因だろう。さらに野球はちゃんとしたグラウンドがないと危なくてできない。環境整備も必要になる」とは別の球界関係者です。

 少子化&野球人口の減少…という、舞台裏で囁(ささや)かれる危機意識。こうした負のスパイラルが続けば今後の日本球界は、世界レベルでの競争力にも陰りが出てくるでしょう。そこで球界首脳が密(ひそ)かに話し合われているのが、野球クジの導入なのです。

 「野球界の発展のため強化のためには、まず財源がいる。地方に新たな球場やグラウンドを作ったり、親の負担を軽減できる援助をしたり…。お金が潤沢にあれば、球界の周辺環境も大きく違ってくるはずだ。野球クジといえば、すぐに野球賭博や八百長を心配する声が起こるが、単純な勝敗だけではない、複雑なシステムにすれば、心配もいらないだろう。サッカー界だって、クジの導入でも八百長はないじゃないか」とは球界関係者。

■サッカーくじ…5000億円

 確かに2001年3月にサッカーくじは初めて発売されました。それ以降、サッカー界で八百長や賭博の話は聞いたことはありません。「スポーツ振興投票」という正式な名称通りで、サッカーくじはサッカーの発展に大いに寄与しています。一説によれば、サッカーくじでプールしている金額は5000億円とも言われているのです。

巨人で野球賭博が発覚…だからこそ

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