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【「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記】WBC勝利が示す日本の危機 東京五輪並み重要な「野球クジ」

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【「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記】
WBC勝利が示す日本の危機 東京五輪並み重要な「野球クジ」

WBC強化試合阪神対オーストラリアの3回、安打を放つ阪神の鳥谷=3月4日、京セラドーム大阪(山田喜貴撮影) WBC強化試合阪神対オーストラリアの3回、安打を放つ阪神の鳥谷=3月4日、京セラドーム大阪(山田喜貴撮影)

 野球クジの導入を本格論議へ-。侍ジャパンはWBC1次、2次リーグを6連勝で勝ち上がり、E組1位で22日、準決勝(ロサンゼルス)に臨みます。勝てば23日の決勝戦で世界一に挑むのですが、大会終了後の日本プロ野球界では4年後の東京五輪でのメダル獲得策など、さらなる強化プランが議論されるはずです。球界の底辺拡大に向けた財源の獲得策がメイン議題で、野球クジが浮上してくるでしょう。阪神球団首脳は新たなテーマに対する情報収集&決断力が求められますね。

■実力を発揮する「侍ジャパン」、そして猛虎も“真の敵”は…

 WBCの1次、2次リーグを6戦全勝で勝ち上がった侍ジャパンには、日本全国から大喝采が起こっていますね。戦前はさまざまな不安要素を指摘されましたが、投打の歯車はガッチリ噛(か)み合っています。

 このコラムは阪神タイガースの舞台裏を書き綴(つづ)っているのですが、今の球界の関心事はWBCでもあるので、少し観点を変えてみましょう。侍ジャパンは日本時間22日の午前10時からロサンゼルスで準決勝を戦います。E組1位として、F組2位との対戦。勝ち上がれば翌23日にE組2位のオランダとF組1位の国の勝者と決勝戦です。

 「(今後の対戦相手は)バリバリのメジャーリーガー。より結束をしていかないといけない」と16日、決戦の舞台である米国に旅だった侍ジャパンの小久保監督は表情を引き締めました。F組は前回覇者のドミニカ共和国、本場の威信をかける米国、前回準決勝で日本が敗れたプエルトリコやベネズエラなど強国がひしめいていて、どこが相手でも、まさに「メジャー級との対決」です。

 日本は第1回大会(2006年)と第2回大会(2009年)で連続世界一に輝きました。そして第4回の今大会でも準決勝進出です。もしロスでの戦いで連勝すれば、まさに世界ランク1位の座を不動のものにするわけですね。大いに期待しましょう。そして、WBCの戦いを見つめながら、では日本野球界の舞台裏ではどんな話が流れているか…。今回のメインテーマはそれです。

 実は日本球界の深層で交わされている話題は日本球界の危機的な状況について…なのです。WBCで勝ち上がっているのになぜ? どうして?

 ある球界の重鎮はこう語りました。

 「球界は危機感を持っているよ。確かにWBCは予選リーグを勝ち進んだが、われわれが見ているのはもっと未来、先のことだ。今の日本は少子化でさらに野球人口も減っている。それは子供たちがサッカーや他のスポーツに流れていき、底辺が浸食されているからだ。

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