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【教えて!goo】
加齢とともに口も臭くなる…はホント?歯科医師に聞いてみた
残念ながら、これは我々の体感通りの答えである。理由は何だろうか。
「口臭の発生は、口腔内細菌の種類と量により変わります。年齢を重ねるにつれ、食事が多様化すること、人工物で歯を修復する機会も増えることなどによって菌が繁殖するチャンスが増えます。加えて、40代以降は、においの元の一つである『歯周病菌』が盛んに繁殖し、歯周病が発症するケースが多くなります。これらのことから、加齢と口腔内環境の悪化とは比例することが多いと推測されます」(田中医師)
若い時に比べて口の中の環境が悪化するため、口臭が引き起こされるということのようだ。
免疫力の低下も口臭の原因に
口の中の環境以外にも、口臭が悪化する原因はあるのだろうか。
「お年寄りは一般的に、若い方よりも免疫力が弱く、菌を退治する力も弱いことが多いです。口腔内細菌のみならず、内臓関連の菌を退治する力が弱まることや、病気に対する免疫力が低下するという観点からも、高齢者の方が口臭を発する可能性が高いと推測されます。これを防止するには、口腔内を清潔に保つこと、体の免疫を高めること、このふたつに尽きます」(田中医師)
加齢による身体機能の衰えが口臭にも影響を与える。これはある程度仕方がないことだろう。しかし、自身の体調をしっかり管理することで、口臭の発生を抑えられる可能性もありそうだ。