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【通崎好みつれづれ】級友との再会

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【通崎好みつれづれ】
級友との再会

級友と箸を伸ばした「井傳」の絶品京料理 級友と箸を伸ばした「井傳」の絶品京料理

 先日、同志社中学時代の同級生が拙宅に遊びに来てくれた。メンバーは、私と同じく独身自由業の天宅しのぶさん、税理士の森川敏行さん、電子楽器メーカー、ローランドに勤める井山裕行さんだ。食事は井山さんの実家「井傳(いでん)」に仕出料理をお願いした。

 絶品の京料理に箸を伸ばしながら昔を懐かしむうち、話は跡継ぎ問題に至る。わが家は風呂敷縫製業だが「こんな大変な仕事は継がなくてよい」と言われ育った。ただ「鶏口牛後(けいこうぎゅうご)」、大きな組織に属さずとも自立すればそれなりの喜びがあるとも教えられた。

 天宅さんの父はプロ囲碁棋士。彼女は任天堂でゲーム音楽を制作していたが、今はジャズシンガー、コンポーザーとしてライブハウスなどを舞台に活動する。親から腕一本で生きていく精神を受け継いだのだろう。森川さんは父と同業だが、独立して歯科医院経営専門の会計事務所を構えている。井山さんは、家業を弟に任せ、好きな音楽に携わる仕事を選んだ。「弟さんは、長男に代わって料理の道へ入って、どんな気持ちなのかな」とみんな興味津々。「今更聞けへんわ」と井山さん。

 私が取材の名の下、弟の井山和彦さんに話を聞いた。京料理歴25年、折り詰め弁当から懐石料理、お茶事までをこなす。京都精華大学でデザインを学んだ後、家業に入った。「兄が順調にサラリーマンをやってくれているので」と兄弟愛がにじむ言葉を聞いて、お兄ちゃんの友人としてはひとまず胸をなで下ろす。

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