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「悪臭で住めない」提訴、バルコニーの上にディスポーザー排気口 5200万円で購入の男性 大阪地裁

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「悪臭で住めない」提訴、バルコニーの上にディスポーザー排気口 5200万円で購入の男性 大阪地裁

ディスポーザーでマンション屋上の悪臭 ディスポーザーでマンション屋上の悪臭

 一方、会社側は「売買契約締結時、騒音や悪臭は一切生じていなかった」と反論。ディスポーザーのメンテナンスや使用方法に原因があり「専ら管理の問題で、不動産の瑕疵(かし)はない」として請求棄却を求めている。

法規制設置基準なく

 ディスポーザー排気口という、意外な臭い発生源が争点となった今回の訴訟。新築マンションには標準的に装備されつつある便利な装置だが、こうしたデメリットはこれまであまり表面化していなかった。

 ディスポーザーは台所のシンクの下に設置され、生ごみを粉砕し水とともに専用の排水管に流す装置。ごみ出しの手間や害虫の発生を防ぐメリットがある。マンションで一般的に使われているタイプは、生ごみを含む排水を処理槽に送り、微生物で処理して下水道へ流す。処理槽で発生する臭気が排気管を通って排気口から出される仕組みだ。

 平成10年ごろから徐々に国内でも普及し、NPO法人「ディスポーザ生ごみ処理システム協会」(東京)によると、27年度に着工された分譲マンション約11万戸のうちディスポーザー(協会登録メーカー分)が設置されたのは約4万戸に上るという。

 日本下水道協会の規格では、処理槽の悪臭対策として、密閉するか排気口を設けるなどの措置をとるとされている。ただ、国土交通省によると、ディスポーザーを規制するような法律はなく、排気口の設置方法や場所についても特に定めはない。協会の担当者は「(排気口からの臭いは)耳にしたことはあるが詳細は分からない」と話した。

 マンション管理に詳しい篠原みち子弁護士は「ディスポーザー排気口についても、きちんとした設置基準を決めるべきではないか。訴訟はこうした現状に一石を投じた」と指摘した。

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