産経WEST

【ビジネスの裏側】滋賀、和歌山から中部地方にじわり浸透 平和堂とオークワが仕掛ける拡大戦略

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【ビジネスの裏側】
滋賀、和歌山から中部地方にじわり浸透 平和堂とオークワが仕掛ける拡大戦略

合併で足場を築く

 両社は中部地方進出にあたり、それぞれM&A(企業の合併・買収)も積極活用している。

 平和堂は、経営破綻した岐阜県地盤のグランドタマコシを16年に買収し、「平和堂東海」とした。17年に、同じく岐阜県地盤で業績不振となっていたヤナゲンとヤナゲンストアーも傘下に収めると、18年には平和堂東海とヤナゲンストアーを合併させ、21年には平和堂本体に吸収合併している。

 オークワは19年に愛知県に初出店するとともに、20年、同県地盤で経営再建中だったパレを子会社化。21年に愛知県春日井市に物流センターを整備している。

 平和堂、オークワに共通するのは、経営危機に陥ったスーパーをのみ込んで勢力を拡大していることだ。浮き沈みの激しい小売業界の厳しさも現れている。

人口減少時代に突入

 両社が営業エリアの拡大を進める背景には、地元の人口減に対する危機感がある。

 オークワの地盤、和歌山県の人口は、100万人を割り込んだ。平和堂の滋賀県は人口増加が続いているが、県北部では減少傾向にあり、成長を維持するには新たな商圏を獲得する必要がある。

道路網拡張、リニア開業も見据え「店舗計画は20~30年スパンで」

「産経WEST」のランキング