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シャープのテレビ生産「世界の亀山」に集約 栃木・矢板工場は来年度中にも生産停止

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シャープのテレビ生産「世界の亀山」に集約 栃木・矢板工場は来年度中にも生産停止

シャープの戴正呉社長=3月13日、堺市堺区(柿平博文撮影) シャープの戴正呉社長=3月13日、堺市堺区(柿平博文撮影)

 経営再建中のシャープが、主に家庭向け液晶テレビを量産してきた矢板工場(栃木県矢板市)でのテレビ生産を、平成29年度中にも停止する方向で調整に入ったことが15日、分かった。親会社の台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業グループの海外拠点に生産移管し、競争力を高める。一方、亀山工場(三重県亀山市)では、パネルから組み立てまでの全自動生産ラインを29年度に新設して生産を継続する。

 人手がかかるテレビの組み立てを他の国内メーカーと同様に海外中心に再編し、コスト競争力を高める狙い。矢板工場は超高精細な8Kテレビの試作や商品開発、アフターサービスに特化する。人員削減は行わず、テレビの販売を中心に配置転換を進める。

 一方、付加価値が高く海外への輸送コストがかさむ80~90インチの大型テレビ生産は、亀山工場に集約する。全自動生産ラインは、まず家庭向け量産モデルの45インチを生産し、順次サイズ展開を検討する。

 シャープは30年度に液晶テレビ販売を現状の倍の1千万台に伸ばす計画。戴正呉(たい・せいご)社長は13日の会見で「新生シャープは、ディスプレー、電子デバイスなど商品開発をやっていきたい。手作業の多い組み立ての仕事は、鴻海の資源が使える」と話していた。

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