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【田淵幸一物語・第2部(8)】巨人が田淵の「トレード」に挙手

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【田淵幸一物語・第2部(8)】
巨人が田淵の「トレード」に挙手

「田淵のトレード」獲得を宣言した巨人の正力オーナー(右)左は東京の永田オーナー 「田淵のトレード」獲得を宣言した巨人の正力オーナー(右)左は東京の永田オーナー

 当時、プロ野球はまだ「不安定」な職業だった。多くの選手たちが将来に何の保証もないプロではなく「社会人野球」を選んだ。阪神でも40年の第1回ドラフトで9人を指名したが入団したのはわずか3人。江夏が入った第2回は14人中5人だけ。

 42年、第3回ドラフトでは中日を希望していた早大の三輪田勝利投手を近鉄が1位指名した。入団を渋る三輪田を何とか「プロ」へ引きとめようと水面下でトレード工作が行われたという。だが三輪田は近鉄を拒否し大昭和製紙に入社した。どの球団も社会人野球との激しい人材獲得合戦を繰り広げていたのである。

 「20年に1人の大物選手をあたらノンプロ界に手放したらプロ野球の損失だ。どうにかして止めなければ…」

 阪神に目の前で“恋人”を略奪された悔しさ。そして、プロ野球発展に賭ける純粋で熱い思い。それが巨人・正力オーナー爆弾発言の「真意」だったようだ。(敬称略)

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