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移動型映画館「ならシネマテーク」赤字覚悟で一部500円に再値下げ

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移動型映画館「ならシネマテーク」赤字覚悟で一部500円に再値下げ

ならシネマテーク3月で上映される「ナヒード」はなら国際映画祭ゴールデンSHIKA賞受賞作品=なら国際映画祭事務局提供 ならシネマテーク3月で上映される「ナヒード」はなら国際映画祭ゴールデンSHIKA賞受賞作品=なら国際映画祭事務局提供

 「なら国際映画祭」の関連企画として実行委が毎月奈良市内で開催してきた移動型映画館「ならシネマテーク」がピンチに陥っている。昨春に同市の補助金が全額カットされたため500円だった鑑賞料を千円に値上げした結果、来場者は半分以下に。赤字覚悟で今月から市民や高齢者は500円とするが、安定開催には毎月500人以上の来場者が不可欠だという。

 シネマテークは平成22年、近鉄奈良駅近くにあった映画館の閉館で市内の映画館が「ゼロ」となったため、「市民が映画文化に触れる機会を」と同実行委が25年4月から月1回、週末の3日間開催。上映作品の監督によるトークや作品解説付きで、さまざまな作品を上映してきた。

 500円という格安の鑑賞料で、27年度は延べ約4170人が来場。だが、市議会は市の28年度当初予算案審議でシネマテークへの補助金を「不要不急」として、600万円全額を削減。実行委は映画祭自体の開催も危ぶまれる厳しい財政状況に追い込まれ、やむなく10月以降の鑑賞料を千円に値上げした。

 すると、月平均400人以上だった来場者は半分以下に。実行委では「映画館のない奈良市でも、大きな画面で映画を楽しむ体験を多くの人にしてほしい」と、今月からは市民と学生、高齢者は500円に戻すことにした。財政的には「月500人以上でぎりぎり」(実行委)という状態という。

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