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【銀幕裏の声】手塚治虫の壮絶秘話 机の下で寝ていると隣に先生が…“ガンダム”富野監督 “ボトムズ”高橋監督、両巨匠が語る師

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【銀幕裏の声】
手塚治虫の壮絶秘話 机の下で寝ていると隣に先生が…“ガンダム”富野監督 “ボトムズ”高橋監督、両巨匠が語る師

昭和37年、34歳の手塚治虫。この年に虫プロダクションを設立した 昭和37年、34歳の手塚治虫。この年に虫プロダクションを設立した

 高橋監督は手塚原作「W3(ワンダースリー)」の演出を担当した。「あるとき放送1話分の完成後に3分半、フィルムが足りないミスが発覚したんです」。怒鳴られることを覚悟して報告したら、手塚は一切怒らず、3分半分の新しい絵コンテを素早く描き、「一緒に来てください」とある部屋へ連れていかれた。

 「過去の放送で使った映像データを保存している部屋でした。手塚先生はコンテに合わせてキャラクター、背景などのデータを次々と取り出してはワンカットごとの絵を作り上げていきました。その間約3時間。信じられないスピードでした。驚いている私に『今の作業を見ていましたね。後はお願いしますよ』と手塚先生は言い残し、部屋から出て行ったんです」

 絵コンテはまだ半分ほど残っていた。「当時、新人の私が手塚先生の超人的な作業を真似(まね)できるわけがありません。結局、十数時間かかりましたね」と高橋監督は振り返った。

 師・手塚の創作に命を削る姿に接し「とても真似できるものではなかった」と何度も打ちのめされながらも若い2人は日本アニメ界を代表する腕利きの名演出家として頭角を現す。そして、アトムが切り開いた日本アニメ史の系譜の中に、手塚から継承したアニメ創作のDNAをガンダムやボトムズなど新たな潮流として刻みつけたのだ。

 2人をゲストに招いた講演会「虫プロの遺伝子~ロボットを創(つく)った男達~」(兵庫県宝塚市立手塚治虫記念館主催)が同市の宝塚ホテルで3月12日午後1時から開催される。

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