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【田淵幸一物語・第2部(2)】ドラフト前予想は「阪神・富田」「巨人・田淵」

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【田淵幸一物語・第2部(2)】
ドラフト前予想は「阪神・富田」「巨人・田淵」

会見場となった田淵家の応接間はいつも記者たちでいっぱいだった(右端は田淵) 会見場となった田淵家の応接間はいつも記者たちでいっぱいだった(右端は田淵)

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 「在京セ球団」を希望した田淵幸一だが、そんな本人の気持ちなど関係なし。ドラフトで指名権さえ取れれば…と手を挙げていた球団は巨人、大洋、南海、東京、東映の5球団。

正力オーナーの夢

 「正力オーナーも田淵だけは絶対に欲しい言っている。最近は夢にまで田淵がでてくるよ」と巨人・前川八郎スカウト。南海は野村克也の「後継者に…」と狙い、東京の青木一三スカウトも「一番クジさえ当たればズバリ田淵指名。セ・リーグが希望? いや、クジさえ当たれば絶対に獲ってみせる」と強気の姿勢だ。

 余談だがこの青木一三は昭和20年代「大阪タイガース」と言われていた頃の名スカウトである。立命大2年生だった吉田義男や岡山県立南海高の三宅秀史、和歌山県立南部高の藤本勝巳ら他球団も知らない逸材を発掘し次々と獲得した。「こいつは!と思えば離さない」しつこさから球界では『まむしの一三』とも呼ばれていたが、晩年はサンケイスポーツの評論家を務めるなど、なかなかの好々爺であった。

 さて阪神は? というと当時、投手を除くレギュラー8人のうち5人が左打者。近鉄から移籍した右打者の小玉明利は33歳、吉田義男が35歳と年齢からくる衰えも目立ちはじめていた。

ドラフト前日「本人も我々も納得できない球団に指名されたら、無理にプロへ行く必要ない」と宣言

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