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熊本地震直前に上空電離圏で異常 京大、地震予測目指す

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熊本地震直前に上空電離圏で異常 京大、地震予測目指す

熊本地震の際の電離圏解析のイメージ 熊本地震の際の電離圏解析のイメージ

 昨年4月の熊本地震が発生する1時間ほど前から、上空300キロ付近の「電離圏」で電子の数が増減する異常が起きていたことが、京都大の梅野健教授(通信工学)のチームの解析で判明した。成果は米国の地球物理学誌電子版に発表した。

 チームはこれまで、東日本大震災の電離圏異常も確認しているが、内陸直下型地震で捉えたのは初めてとしている。今後、大地震発生の予測システムに応用できるか実証実験をする予定という。

 電離圏は電子が広がる層で、太陽表面の爆発現象「太陽フレア」などにより影響を受けることが知られている。

 チームは今回、衛星利用測位システム(GPS)を用いて、熊本地震の際の電離圏の乱れなどを分析した。

 すると、地震発生の1時間前から20分前にかけて、電子の数の増減が顕著に見られた。宇宙から影響を受けた時のデータでは見られない九州地方を中心とした局所的な変化であったことから、熊本地震に関連する異常と判断した。

 昨年10月の鳥取県中部での地震では異常が見られなかったため、梅野教授は「熊本地震や阪神大震災のような大規模地震でのみ起きるのではないか」と説明した。

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