記事詳細
日本初JR復活…電化でGO! 広島の可部線、4日に出発式&記念式典
JRの廃止路線の一部が全国で初めて復活する広島市の可部線(約14キロ)の延伸区間が3月4日に開業する。
可部線は広島市中心部と国の特別名勝・三段峡(安芸太田町)を結んでいたが、利用客の減少などで平成15(2003)年に可部駅以西の旧三段峡までの非電化区間約46キロが廃止された。
今回、地元住民からの強い要望や沿線の宅地開発で人口が増えていることなどを受け、廃止された区間の一部の可部~あき亀山間1・6キロが電化されて延伸復活する。
JR西日本は昨年12月下旬から電化延伸区間で試運転を始め、乗務員の訓練などを実施している。
JR西広島支社はこのほど、報道関係者向けの試乗会を実施。広島方面から現在の終点の可部駅に到着した下り列車は表示を「試運転」に変えて同駅から先の復活する区間へ。住宅街を見ながら新設された河戸帆待川(こうどほまちがわ)駅を経て、新たな終点となる新駅のあき亀山駅に約4分で着いた。
車掌の教育指導を担当する広島支社運用車両課の山根幸二課長代理(55)は「開業後は多くの通勤、通学客が利用する。安全を最優先に、快適に乗車いただけるように努めていく」と話した。