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奈良・明日香村「槻の木の広場」跡で遺構発見 初の本格的建物

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奈良・明日香村「槻の木の広場」跡で遺構発見 初の本格的建物

飛鳥寺西方遺跡で新たに見つかった建物跡。手前中央が柱の抜き取り穴の1つ=奈良県明日香村 飛鳥寺西方遺跡で新たに見つかった建物跡。手前中央が柱の抜き取り穴の1つ=奈良県明日香村

 大化の改新の立役者、中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)と中臣鎌足(なかとみのかまたり)が出会った「槻(つき)の木の広場」跡とされる奈良県明日香村の飛鳥寺西方遺跡で、飛鳥時代(7世紀後半)の本格的な建物跡が初めて見つかり23日、村教育委員会が発表した。高床式で、広場で行われた供宴などに関連した施設の可能性もあるという。

 建物跡は東西11メートル、南北6・5メートル以上。小規模だが、柱は直径約20センチ、柱を埋めるために掘られた穴の深さは約90センチで、しっかりと造られていた。建物内の床にも柱を配した総柱(そうばしら)という、倉庫によくみられる構造という。

 「槻の木の広場」の記述は日本書紀にたびたび登場。7世紀後半には東北地方の蝦夷(えみし)や南九州の隼人(はやと)らを招いた供宴が行われたと記されている。

 同遺跡では壬申の乱(672年)で軍営用に仮設された建物跡は見つかっているが、本格的な建物跡が確認されたのは初めて。場所は広場の南限付近と推定される。村教委の長谷川透技師は「倉庫の可能性もあり、供宴に関係した施設かもしれない。広場の南限を考える上でも重要な資料だ」としている。

 現地説明会は26日午前10時~午後3時に開く。問い合わせは村教委文化財課(電話0744・54・5600)。

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