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「Newton」購読者からの出資金集め、子会社の経営悪化の穴埋めか 金融機関が不自然送金に気付く

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「Newton」購読者からの出資金集め、子会社の経営悪化の穴埋めか 金融機関が不自然送金に気付く

科学雑誌「Newton」 科学雑誌「Newton」

 科学雑誌「Newton」の定期購読者らから違法に出資金を集めたとして、発行会社「ニュートンプレス」の元社長らが山口県警に逮捕された出資法違反事件で、同社が子会社のソフトウエア開発会社「ニュートン」に貸し付けた20億円以上が回収不能に陥っていたことが17日、捜査関係者への取材で分かった。

 県警は同日午後、ニュートンプレスの元社長、高森圭介容疑者(77)とニュートンの管理部長、関博和容疑者(69)の身柄を東京から山口南署に移送。集めた資金を財務状況の悪化した両社の運営に充てた可能性があるとみて資金の流れを調べる。

 捜査関係者や民間の信用調査機関によると、ニュートンは平成18年ごろから次第に経営状況が悪化。学習教材の開発を名目に元本と年5%の利息を支払うことを約束した定期購読者からの出資金集めは遅くとも26年12月ごろには始まった。

 県警は27年7月ごろ、出資者の送金を不審に感じた金融機関の情報で捜査を開始し、昨年9月に両社を捜索。ニュートンプレスは同月期の決算で、実質的に回収不能となったニュートンへの貸付金を約23億6千万円として計上した。高森容疑者は昨年末で退任した。

 ニュートンプレスは17日午後にコメントを発表。個人の出資者らに対し、5年余りで元金全額と一定の利息を支払う計画を記載した文書を16日に発送したと明らかにした上で「責任の重大性を受け止め、雑誌の維持、存続を社会的使命として全力で再建に臨みたい」としている。

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