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「大好きな森守りたい」 奈良・吉野杉の木くずで人形制作

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「大好きな森守りたい」 奈良・吉野杉の木くずで人形制作

水遊びする女の子の人形は吉野の風景に自然と溶け込む(「森のねんどの物語」から) 水遊びする女の子の人形は吉野の風景に自然と溶け込む(「森のねんどの物語」から)

 吉野杉で作られる割りばしの木くずはくすみがなく、人肌の色合いを出すには最適だった。「田舎へ帰る懐かしさを表現したい」と、土壁のような風合いを出すために、素材には木くずだけでなく土を加えた。その土地の木と土を使った粘土を岡本さんは「森のねんど」と名付けた。

 平成27年に出版した写真集「森のねんどの物語」。吉野町の美しい風景の中で、人形たちが生き生きとした表情を見せている。川の飛び石の上や森の中、材木置き場。その姿は学校帰りの子供であったり、作業服姿の年配の職人であったり。「森の木が木材となり、木材から出た木くずが人形となって生まれた森へ帰る。『吉野の物語』を通じて、木が再生する流れを感じてもらいたい」との思いが込められている。

 今後は吉野杉だけでなく、地域ごとの素材を使った粘土で人形を作ることが目標だ。「人形を通してその土地の物語が生まれて、新しい産業の仕組みづくりにつながればいいなと思います」と、夢を語った。

 岡本さんは4月から、けいはんなオープンイノベーションセンター(京都府木津川市・精華町)で創作教室「森のねんど講座」を開く。受講申し込みや問い合わせは岡本さん((電)090・1025・7467)。

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