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【衝撃事件の核心】「中国の土産物屋で数千円レベル」なんでも鑑定団〝国宝級茶碗〟騒動余波 ネットも過熱「娯楽番組では済まされないぞ」

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【衝撃事件の核心】
「中国の土産物屋で数千円レベル」なんでも鑑定団〝国宝級茶碗〟騒動余波 ネットも過熱「娯楽番組では済まされないぞ」

昨年12月の人気番組「開運!なんでも鑑定団」で「国宝級の曜変天目」と鑑定された茶碗。専門家から「似ても似つかない」などと疑義が相次いだ(テレビ東京の放送画面から) 昨年12月の人気番組「開運!なんでも鑑定団」で「国宝級の曜変天目」と鑑定された茶碗。専門家から「似ても似つかない」などと疑義が相次いだ(テレビ東京の放送画面から)

 また、2500万円とされた鑑定額についても安すぎると指摘。曜変と比べて価値が下がるとされる「油滴(ゆてき)天目茶碗」でさえも、米競売商クリスティーズで最高12億~13億円の値がつくといい、「本物の曜変なら桁(けた)が3つくらい増えてもおかしくない」と語った。

 曜変天目に詳しい美術館学芸員は「放送を楽しみにしていたが、ひっくり返るかと思うほどびっくりした。鑑定する以前の問題だと思う」とあきれ顔だ。

 ツイッターでは9日、番組を見たとみられる人たちが「確かに今考えると、本物なら価値的に億単位になってもおかしくない」「やはり違ったみたい」などと書き込んでいた。

所有者は「今後はノーコメント」

 番組の放送を受けて、徳島県教育委員会は茶碗を文化財に指定するための調査を計画。県文化財保護条例に基づき、男性に文化財指定の申請をする意向を確認した。

 県教委によると、男性は当初は協力的だったが、しばらくして「諸般の事情で資料を外に出さないでもらいたい」「この件は今後ノーコメントにします」との申し出があり、調査実施は白紙となった。茶碗をめぐってSNSなどを通じ、鑑定結果を疑問視する専門家たちの意見が相次いでいたころだった。

 関係者によると、男性は突然有名になり、押しかけてきたテレビ局のリポーターにマイクを突きつけられたり、ラーメン店や自宅に脅迫めいた電話がかかってきたりしたことで、困惑を深めていたという。

 県教委は今後、所有者から再度申請があった場合には調査を検討する。

「歴史的価値が下がってしまう」

 古物の取引をめぐっては、詐欺事件が起きる懸念がつきまとう。

 別の美術館の学芸員は、億単位という鑑定価格がついた「偽物」を買い取ってしまうケースを念頭に「本物と思い込んで購入した人は気の毒だ」とした。

「曜変天目の〝本物〟が世にあふれ、茶碗自体の歴史的価値が下がるかも」

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