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【名古屋「正論」懇話会】「民主主義という言葉が、自己正当化のために使われている」 先崎彰容氏

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【名古屋「正論」懇話会】
「民主主義という言葉が、自己正当化のために使われている」 先崎彰容氏

講演する日本大学危機管理学部教授の先崎彰容氏 =9日午後、名古屋市西区(柿平博文撮影) 講演する日本大学危機管理学部教授の先崎彰容氏 =9日午後、名古屋市西区(柿平博文撮影)

 名古屋「正論」懇話会の第33回講演会が9日、名古屋市西区のウェスティンナゴヤキャッスルで行われ、日本大学教授の先崎彰容(あきなか)氏が「『民主主義』とは何か-国内外情勢を思想史から診る」と題して講演した。

 先崎氏は、国政選挙や一連の国会前デモなどで民主主義という言葉が粗雑に取り扱われることに疑問を呈し「日本では、民主主義という言葉が自己正当化のために、軽薄に使われているにすぎない」と指摘した。

 また、「思想家は時代を診る医者である」と定義し、薬として出される思想やイデオロギーではなく、時代情勢への診断に着目すべきだと強調。明治政府に挑んだ西郷隆盛や、福沢諭吉の思想を参考に「現代社会にも的確な診断を下すことが必要だ」と述べた。

 その上で、日本におけるポピュリズムは、二大政党制を前提とした国政選挙ではなく「地方選挙で起こりうる」と指摘。安倍晋三政権をポピュリズムととらえる論調に警鐘を鳴らした。

 また、国会審議で野党が掲げたプラカードの表現を批判し「きちんとした言葉を使いながらこの国の行く末を考えていくことこそが、民主主義の本来の在り方だ」と呼びかけた。

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