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東洋ゴム、10年で4度目不正 掛け声倒れまたも…

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東洋ゴム、10年で4度目不正 掛け声倒れまたも…

 免震ゴムや防振ゴムのデータ改竄(かいざん)に揺れた東洋ゴム工業で7日、過去10年間で4度目の不正が明らかになった。外部に向けて何度も再発防止を誓うが、現場には浸透しないという「掛け声倒れ」の構図がまたしても繰り返された。

 今回発覚したゴム製品のデータ偽装で、担当社員は抜き取り検査が「面倒くさかった」と説明した。舞台となったのは子会社「東洋ゴム化工品」の明石工場。免震ゴムの問題もここが発端だった。

 不正が疑われる期間には、免震ゴム偽装で経営陣が謝罪を重ね、大阪府警の家宅捜索を受けた時期も含まれる。そんな危機的状況を横目にしても、担当レベルで自浄作用が働くことはなかった。

 大阪市内で会見した小野浩一常務執行役員は「再発防止に取り組むさなかで、じくじたる思い。重く受け止めている」と陳謝。「社員のレベルは確実に上がってきている」としながらも「全員に浸透していなかった」と、企業体質の改善が道半ばであると認めたが、経営陣の責任については「今後検討する」と述べるにとどめた。

 免震ゴムの偽装では、複数の役員が不正に気づきながら、対応を先送りにしたとの指摘もあり、株主が歴代役員に総額24億円を社に支払うよう求める株主代表訴訟も大阪地裁で係争中だ。

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