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【ビジネスの裏側】パナソニック、米テスラとの蜜月はギャンブルか 「いつか来た道」のリスクも

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【ビジネスの裏側】
パナソニック、米テスラとの蜜月はギャンブルか 「いつか来た道」のリスクも

米ネバダ州の新電池工場「ギガファクトリー」で、共同記者会見するテスラ・モーターズのイーロン・マスクCEO(中央)とパナソニックの津賀一宏社長(右)ら=1月4日(パナソニック提供) 米ネバダ州の新電池工場「ギガファクトリー」で、共同記者会見するテスラ・モーターズのイーロン・マスクCEO(中央)とパナソニックの津賀一宏社長(右)ら=1月4日(パナソニック提供)

 パナソニックが米電気自動車(EV)メーカーのテスラとの蜜月関係を深めている。今年1月から共同運営する米ネバダ州の工場「ギガファクトリー」で車載用リチウムイオン電池の量産を開始し、夏には住宅用太陽光パネルでの協業を本格化させる。テスラとともに一段の成長を目指す姿勢だ。ただ、相互依存が過ぎれば経営上の選択肢は狭められ、積極投資は過剰設備に化けるリスクがつきまとう。パナソニックは大きな賭けに出た。

2兆円計画の鍵握る大型投資

 ギガファクトリーで1月4日、記者会見に臨んだテスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、パナソニックとの蜜月ぶりをアピールした。「(工場は)テスラとパナソニックの関係の重要性を象徴するものだ」。

 同席したパナソニックの津賀一宏社長は、工場の土地や建物はテスラが所有し、パナソニックは設備に順次投資していると説明。「投資の回収は(生産)ラインごとになる」と述べ、ラインの稼働開始から5年で投資額を順次回収できるとの見方を示した。

 テスラによると、ギガファクトリーでの電池の生産量(容量換算)は2018年までに年間35ギガ(ギガ=10億)ワット時に達する。生産ラインは今後拡大し、パナソニックの投資総額は1500億~2千億円とされる。

 パナソニックは、車載用電池など自動車関連事業の売上高を19年3月期に16年3月期の1・5倍となる2兆円に引き上げる計画を掲げており、ギガファクトリーはその成否の鍵を握る。

 津賀社長は、テスラとの提携に関し「さまざまな領域で深掘りできる技術がないかを検討している」と明かした。意欲をみせるのは自動運転だ。「センサーなどの装置を提供できる可能性がある」。

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