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【大阪国際女子マラソン】35歳吉田香織 無念のリタイアも「市民ランナーに引退はない」

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【大阪国際女子マラソン】
35歳吉田香織 無念のリタイアも「市民ランナーに引退はない」

【第36回大阪国際女子マラソン】 22.5キロ付近、一時トップを走る吉田香織=29日午後、大阪市中央区(甘利慈撮影) 【第36回大阪国際女子マラソン】 22.5キロ付近、一時トップを走る吉田香織=29日午後、大阪市中央区(甘利慈撮影)

 折り返し地点でトップに躍り出るなど力走を見せた吉田香織(35)だったが、ゴールまで残り3キロの地点で低体温症と過呼吸で途中棄権。それでも「この経験は大きい」と前を向いた。

 「ぬるま湯状態になる自分が嫌だ」と実業団を飛び出すなど、波乱のマラソン人生。貧血治療で投与された薬が原因で2012年のホノルルマラソンでドーピング違反となり2年間の資格停止処分を受けたこともあった。

 一時は、走ることを考えられなくなったが、ふと行ったジョギングでかつての喜びを取り戻し、競技復帰を決断。吉田は「走る苦しさが、ただただ、うれしかった」と振り返る。

 市民ランナーらと練習を重ね、昨年の北海道マラソンで優勝するなど、再び実績も残してきた。この日は途中棄権に終わったが、出場した市民ランナーを笑顔でねぎらった。

 沿道で見守った父の三好さん(67)は「自らが選んだ道。走りの世界を極めたいというんだから、もう応援するしかないよね」。吉田も「今日は悔しさも味わった。市民ランナーに引退はない。五輪を狙う」と語った。

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