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【田淵幸一物語(19)】「タイガースで骨を埋めたかった」と田淵は泣いた

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【田淵幸一物語(19)】
「タイガースで骨を埋めたかった」と田淵は泣いた

トレード通告を受け顔を覆う阪神の田淵(昭和53年11月16日サンケイスポーツ紙面) トレード通告を受け顔を覆う阪神の田淵(昭和53年11月16日サンケイスポーツ紙面)

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 辞任会見を終えた阪急・上田利治監督がその夜、監督室に招き入れたのは加藤秀司だった。昭和53年シーズン、打率2割5分5厘、本塁打24本、86打点。不本意な成績で終わっていた。いや、それ以上に問題だったのが首脳陣やナインと衝突し、チーム内で浮き上がった存在になっていたこと。

 「秀司、お前は三番なのにトレードの申し込みが来ている。それはお前自身に隙があるからじゃないのか。相手は阪神の田淵だぞ。それで嬉しいか?」

 チームを去るに際し、上田はこう加藤を諭した。この話が漏れた。そして翌10月24日の朝にはスポーツ各紙が一斉に『田淵放出』と報じたのである。

かわいい子には旅をさせろ

 小津球団社長が認めたことで田淵を求める球団が手を挙げた。近鉄、南海、そしてクラウンライター・ライオンズを約10億円で買収し、埼玉・所沢をフランチャイズに誕生した「西武ライオンズ」。結局、11月14日に西武の根本陸夫監督と小津球団社長が話し合い「真弓、若菜、竹之内、竹田」を交換要員に「田淵、古沢」の4対2の大型トレードで合意に達した。

 「かわいい子には旅をさせろ-という言葉がある。田淵が将来、監督、コーチとして大成してくれるような環境の中に出してやりたかった」。小津社長は西武に決めた理由をこう説明した。だが、それは通じなかった。

 阪急には加藤を求め、近鉄には梨田、有田両捕手を交換に求めたが、西本監督から「非常識。論外だ!」と断られていた。田淵の将来のためではなく、結局は交換要員で釣り合ったのが西武だった、ただそれだけ。

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