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【田淵幸一物語(11)】掛布雅之が肌身離さず持っていた“守りバット” 田淵からのプレゼント

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【田淵幸一物語(11)】
掛布雅之が肌身離さず持っていた“守りバット” 田淵からのプレゼント

安紀子夫人手作りのケースに入れ“守りバット”を持ち歩いた掛布 安紀子夫人手作りのケースに入れ“守りバット”を持ち歩いた掛布

 「好きなだけ持っていっていいよ」

 「ほ、本当ですか?」

 3本手に取った。そのうちの1本が“守りバット”になったのである。

 「田淵さんのバットはボクのより半インチ長かった。だから試合では使えなかった。でも振るとね、いい音がしたんだよ。ブンッとヘッドの効いた何とも心地よい音が…。初めはその音を聞きたくて夢中でバットを振っていた」

一本足打法の素振り

 本番よりも半インチも長いバットを振って、打撃のバランスは崩れないのだろうか。実は田淵がタイガースを去り、掛布が名実共に阪神の「主砲」になったとき、この質問をぶつけた。すると、笑いながら-

 「本番と違うバットで大丈夫かって? 何いってんだよ。ボクは本番の時と素振りの時では打撃フォームまで違うじゃないか」

 その通りだった。田淵が巨人・王の打法を研究し、自分の打撃に取り入れたように、掛布もまた王の「一本足打法」でバットを振った。試合や人前ではなかなか見せなかったが、高知・安芸キャンプで夜、誰もいなくなった宿舎裏の道路で一人振る時は必ず一本足打法だった。

 夜の闇に響く風を切る音。半インチ長い田淵のバットだからこそ出る音色であった。(敬称略) 

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