産経WEST

【田淵幸一物語(10)】ルーキー掛布雅之の衝撃 大きな放物線を描く田淵のホームラン

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【田淵幸一物語(10)】
ルーキー掛布雅之の衝撃 大きな放物線を描く田淵のホームラン

田淵の打球に魅せられ、オープン戦で大活躍した入団1年目、18際の掛布=昭和49年 田淵の打球に魅せられ、オープン戦で大活躍した入団1年目、18際の掛布=昭和49年

前のニュース

 「ボールが落ちてこない」

 田淵の打球を見た掛布雅之はこう感じたという。

 昭和49年3月21日、徳島県営鳴門球場で行われた太平洋クラブライオンズとの2回戦。ルーキーの掛布はこの日、オープン戦初の先発出場を金田正泰監督から命じられた。「八番、遊撃手」。遊撃の藤田が結婚式で戦列を離れたためだ。

 試合前の練習で守備ノックを終えた掛布は、左翼でのボール拾いに回った。打撃ケージに入ってきたのは主砲・田淵。快音を発してボールが高々と舞い上がる。掛布は2、3歩前に出た。

規格外のホームラン

 「高校生でも打ったときのボールの上がり具合でどの辺が落下点か感覚で分かる。上がりすぎた-と感じたんだろうね。自然に体が前に出た」

 ところが、落ちてくるはずの打球が、落ちてこなかった。

 「高~く上がった打球がそのまま、スタンドへ飛び込んで行くんだ。次の打球もその次の打球も…。信じられなかったよ、こんな打球を打つ人がいるんだ-と」

 その日から掛布は田淵の“打球のとりこ”になった。あの打球をもう一度見たい…。そのためには1軍にとどまるしかない。

 この日のライオンズ戦で4打数2安打2打点と期待に応えた掛布は23日の近鉄1回戦でも代打でヒット。そして翌24日の2回戦で「七番、三塁」で先発出場すると、近鉄の清、井本からなんと4打数4安打1打点。

続きを読む

田淵幸一物語のニュース

このニュースの写真

  • 【田淵幸一物語(1)】「田淵はミスターTではない」と断言した村山監督
  • 【田淵幸一物語(1)】「田淵はミスターTではない」と断言した村山監督
  • 【田淵幸一物語(1)】「田淵はミスターTではない」と断言した村山監督
  • 【田淵幸一物語(1)】「田淵はミスターTではない」と断言した村山監督
  • 【田淵幸一物語(1)】「田淵はミスターTではない」と断言した村山監督
  • 【田淵幸一物語(1)】「田淵はミスターTではない」と断言した村山監督
  • 【田淵幸一物語(1)】「田淵はミスターTではない」と断言した村山監督
  • 【田淵幸一物語(1)】「田淵はミスターTではない」と断言した村山監督
  • 【田淵幸一物語(1)】「田淵はミスターTではない」と断言した村山監督

「産経WEST」のランキング