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【ビジネスの裏側】VRで祇園祭山鉾巡行“体験” 京都に魅せられた米国人男性のベンチャーが開発

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【ビジネスの裏側】
VRで祇園祭山鉾巡行“体験” 京都に魅せられた米国人男性のベンチャーが開発

VR技術で京都の文化財の発信と保護を目指すベンチャー企業「KYOTO VR」のアティカス・シムズ社長(奥)=大阪市北区 VR技術で京都の文化財の発信と保護を目指すベンチャー企業「KYOTO VR」のアティカス・シムズ社長(奥)=大阪市北区

成長期待

 VRはソニー・インタラクティブエンタテインメントのゲーム機「プレイステーション(PS)VR」の登場でぐっと身近になった。一方、スマートフォン用ゲーム「ポケモンGO」は、現実の風景にキャラクターやデータを重ね合わせる拡張現実(AR)技術で、新しい遊び方を提案。これらの技術への期待は高まっている。

 いずれもゲームだけでなく芸術から医療まで幅広い分野での活用が進む。米調査会社IDCは、2016年のAR・VR関連の世界市場規模は52億ドル(約6000億円)、20年に約1620億ドルに成長すると予測。ヘッドセットなど関連機器の出荷台数は20年に1億1千万台を超えるとしている。

 そうした中、シムズさんがVR技術の活用と起業を思い立ったのは身近なできごとからだ。

憧れを「現実」に

 シムズさんが来日したのは06年。合気道の修業のためだった。「京都は四季折々の美しさがあり、ゆっくり巡ることに価値がある」ことを実感したが、米テキサス州に住むシムズさんの家族が京都を訪問したのは1回だけ。日本は遠くて物価が高いことから、憧れを抱きつつも訪れることができない外国人は多いという。

 そんな中、ゲーム会社に勤務する友人の紹介でVR技術を知り、「仮想」京都旅行をひらめいた。

「外出ままならぬ高齢者にも優しい技術」と期待

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