産経WEST

【田淵幸一物語(8)】「ON」が開花させた田淵のバット 本塁打王を獲った秘密とは

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【田淵幸一物語(8)】
「ON」が開花させた田淵のバット 本塁打王を獲った秘密とは

より遠くへ飛ばすため、田淵が取り入れたのは“一本足打法”だった より遠くへ飛ばすため、田淵が取り入れたのは“一本足打法”だった

 それは「ボールの捉え方」だという。左打者の王は打ったあと一塁方向へ体が動くためボールをバットに乗せて右翼方向へ“運ぶ”打ち方になる。「右打者のボクには無理」。そこで田淵はボールの下半分をバットで捉えて押し込み、スピンをかけてボールを上げる打ち方をあみ出したのだ。

 一気に本塁打数が30本台に伸びた。だが、それでも王に届かない。どうすれば…。そのとき、ふと田淵の頭をよぎったのが、以前、オールスターで聞いた“ミスター”長嶋茂雄の言葉だった。

ミスターのオーラ

 「“威厳”が漂う王さんと違って長嶋さんには、ペーペーの僕たちが話しかけても叱られないような不思議なオーラがあった」

 ベンチで偶然、隣に座った長嶋に田淵は質問した。

 「長嶋さんはいつも打席で大きな深呼吸をしてますね。なぜなんですか?」。すると長嶋はニコッと笑ってこう答えた。

 「おお、さすが。いいところを見てますね。あれはね、呼吸法なんですよ。投手が投球動作に入ったら息を吸い、インパクトのときに一気に息を吐く。余分な力が抜けて、バットのヘッドスピードが上がるんですよ」

続きを読む

田淵幸一物語のニュース

このニュースの写真

  • 【田淵幸一物語(1)】「田淵はミスターTではない」と断言した村山監督
  • 【田淵幸一物語(1)】「田淵はミスターTではない」と断言した村山監督
  • 【田淵幸一物語(1)】「田淵はミスターTではない」と断言した村山監督
  • 【田淵幸一物語(1)】「田淵はミスターTではない」と断言した村山監督

「産経WEST」のランキング