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【大阪国際女子マラソン】
40代のトップアスリート・小崎まり 8度目の大阪を前に「価値ある走りをしていたい」
29日開催の「第36回大阪国際女子マラソン」(産経新聞社など主催、日東電工協賛)で、招待選手19人中唯一の40代となる小崎まり選手(41)=ノーリツ=の走りに注目が集まっている。大阪国際女子マラソン8度目の出場となるベテランは、トップ選手として出産し、育児をこなすママさんランナーの先駆けでもある。「挑戦させてもらえる場所があるから挑戦するだけ」と自然体で臨む。(嶋田知加子)
平成15年、初マラソンとなった大阪国際女子マラソンで2時間23分30秒をマーク。その後、マラソンでは2005(平成17)年ヘルシンキ、07(同19)年大阪と2大会連続で世界選手権出場を果たすなど、日本女子マラソン界を長らく牽引(けんいん)してきた。
一方で、平成19年に結婚し、23年に長男、学(がく)叶(と)君を出産。その後も競技を続けるなど、トップ選手のママさんランナーの先駆けとしても知られる。ただ、学叶君の誕生後は練習量がピーク時の3分の1程度に減り、自宅にいる間は家事や育児に追われるなど生活は一変した。競技と子育て・家事の両立に眠れない夜もあったという。