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【田淵幸一物語(6)】生死をさまよった田淵 脳挫傷で全治3カ月

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【田淵幸一物語(6)】
生死をさまよった田淵 脳挫傷で全治3カ月

昭和45年8月26日広島19回戦、三回、外木場の投球を頭に受け昏倒する田淵 昭和45年8月26日広島19回戦、三回、外木場の投球を頭に受け昏倒する田淵

 「ボールが怖くなる? その点は大丈夫。当たったときのことを何も覚えてないから。それより、あの事故の3日前に巨人の金田さんと甲子園の通路で会って『お前は避け方がヘタやなぁ』と言われていたんです。これからは避け方を練習します」

 気丈に振る舞う田淵。その明るさに村山監督と気まずい関係に陥りかけていたトラ番記者たちも救われる思いだったという。

ルールを代えた死球

 生死をさまよった田淵。後年、こんな話を打ち明けた。

 「三途の川って本当にあるんだ。事実、オレが渡りかけた。葦(あし)の葉がいっぱい茂ってて、水は膝ぐらい。とにかく、向こう岸へ行かなきゃとザブザブ歩いてるんだ。そしたら、後ろの方から『たぶち~、たぶち~』の声が聞こえてきた。向こうへ渡らなきゃいけないのに、うるさいなぁ。だんだんその声が大きくなる。うるさい、誰や!と振り返ったら意識が戻ったんだ。だから、生死をさまよっている人には、枕元で一生懸命に名前を呼ぶ。これが大事だ」

 《ホンマかいな…》

 プロ野球界ではこの田淵の死球後、耳当ての付いたヘルメットの使用を義務化した。(敬称略)

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