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【田淵幸一物語(5)】送りバントの指示を出した村山監督 「なぜ?」詰め寄るトラ番記者との溝

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【田淵幸一物語(5)】
送りバントの指示を出した村山監督 「なぜ?」詰め寄るトラ番記者との溝

打席でガックリ! 4月26日の広島戦で初の「四番」で先発出場した田淵だったが 打席でガックリ! 4月26日の広島戦で初の「四番」で先発出場した田淵だったが

 《もうちょっと辛抱して四番で使っては》と進言し続けるトラ番記者たちと監督との間に気まずい空気が生まれていった。

何でバントやねん!

 そして7月9日、甲子園での大洋15回戦-。

 2-4と大洋の2点リードで迎えた九回、阪神は大洋の鬼頭から先頭のバレンタインが三遊間を抜くと続く遠井も左前安打。無死一、二塁とし打席に「六番」田淵が入った。大洋は平松を投入。スタンドも記者席も田淵の「一発逆転サヨナラ」への期待が大きく膨らんだ。

 その1球目だ。平松の内角低めの速球になんと送りバントのサイン-空振り。二塁を飛び出していたバレンタインが捕手大橋に刺されてアウト。結局、田淵は三邪飛に倒れた。

 《なんでバントやねん!》どよめくスタンド。記者たちは村山監督に詰め寄った。

 「田淵のバント? あの場面、当然やろ。走者を進めてとりあえず同点を狙ったんや。相手は平松やしな。一発よりもまず送って攻めようと思った」

 「四番に田淵を育て上げるのが目標とちゃうんですか? なら、あそこは“打て”でしょう」

 「お前らは結果論で物を言うとる。田淵がバントさえうまくやっとったら同点になっていたんや」

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