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【西論】回顧平成28年 激動の時代 健全な国家意識を

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【西論】
回顧平成28年 激動の時代 健全な国家意識を

 「国家」について考えさせられることが多い1年だったと思う。この国が成った西から見ていると、なおさらその感が強い。

反グローバリズム

 欧米では反グローバリズムの嵐が吹き荒れた。

 欧州連合(EU)離脱派の勝利となったイギリスの国民投票。いわゆるポピュリズム(大衆迎合主義)政党の、欧州各国での台頭。そしてアメリカ大統領選での、トランプ氏の勝利。

 共通するのは、国家に回帰しようとする姿勢といえるだろう。

 構図をおさらいしておきたい。グローバリズムが進み、移民や海外の安い製品が先進国に入った。低賃金で働く移民は、その国の国民の雇用を脅かす。安い製品は、自国の同じ分野の産業の衰退をも招く。

 こうして一国内で格差が広がり、弱者となった人々の怒りが既成の体制に向けられる。

 ポピュリズム政党は概して移民や難民に批判的で、既成の政治を批判した。イギリスのEU離脱派勝利もその文脈で起こった。アメリカもしかり。メキシコ国境に壁を築く、などと過激な主張を続けたトランプ氏に、既成政治を象徴するクリントン氏は敗れた。

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