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【エンタメよもやま話】中国iPhone工場、米トランプ政権に潰される? 世界最強ブラック企業「フォックスコン」恐々…多発する横流し、工員の自殺

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【エンタメよもやま話】
中国iPhone工場、米トランプ政権に潰される? 世界最強ブラック企業「フォックスコン」恐々…多発する横流し、工員の自殺

中国のフォックスコン・テクノロジー・グループ(富士康科技集団、本社・台湾)の生産工場で従業員の自殺が相次いでいる実態を伝える今年8月21日付の米紙ウォール・ストリート・ジャーナル電子版 中国のフォックスコン・テクノロジー・グループ(富士康科技集団、本社・台湾)の生産工場で従業員の自殺が相次いでいる実態を伝える今年8月21日付の米紙ウォール・ストリート・ジャーナル電子版

 今週ご紹介する“エンターテインメント”は久々となるIT(情報技術)系のお話でございます。

 大手広告代理店の電通(本社・東京都港区)に勤めていた女性新入社員(当時24歳)が過労自殺し、厚生労働省は11月7日、電通の本社と関西支社(大阪市)、中部支社(名古屋市)、京都支社(京都市)の3支社を労働基準法違反の疑いで一斉に強制捜査に入りました。

 この女性新入社員は平成27年4月に電通に入社し、同年10月からインターネット広告の部門を担当していましたが、過労を苦に同年のクリスマスの日(12月25日)に社員寮から飛び降り自殺しました。電通では平成3年にも入社2年目の社員が過労自殺しており、世間の大きな非難を浴びました。

 そのせいか、電通は、パワーハラスメントや長時間労働といった法令違反労働を従業員に強いる企業を選ぶ「ブラック企業大賞2016」の候補(12月1日発表、全10社)として、関西電力や佐川急便とともに見事、名前があがったのでした…。

 というわけで、昨今、日本で大きな社会問題と化している「ブラック企業」なのですが、いま、欧米で「ブラック企業」といえば電通ではなく、中国の工場で米アップルのスマホ「iPhone(アイフォーン)」の製造を一手に担っているあの企業のことを指します。そう。「フォックスコン・テクノロジー・グループ」(富士康科技集団、本社・台湾)ですね。

 2014年9月23日付の本コラム「大人気iPhone6が象徴“アップル帝国の没落” 製造工場で白血病、U2の新アルバム無償配信に「誰?ウイルス?迷惑だ!」

http://www.sankei.com/west/news/140923/wst1409230016-n1.html

 でもご紹介したように、とにかく劣悪過ぎる、というかブラック過ぎる労働環境が世界を驚かせているわけですが、そんなフォックスコンがまたまた大変な問題を巻き起こすとともに、あのドナルド・トランプ次期米大統領(70)まで敵に回してしまったのです…。今週の本コラムでは、そんなフォックスコンと米アップルをめぐる騒動についてご説明いたします。

■無垢な農村の若者を…ブラック過ぎる「モラハラ」工場

 12月2日付でフランス通信(AFP)や米経済系ニュースサイト、ビジネス・インサイダー英国版などが伝えたのですが、中国南部広東省の深センにあるフォックスコンの工場の検査部に勤務していた元幹部Tsai(ツァイ)容疑者が、部下の従業員に命じ、工場で廃棄処分にするはずのテスト用のアイフォーン5と5sをこっそり持ち出し、深センで売りさばいていたというのです。

 これつまり、工場のアイフォーンを盗んで、それを売っていたというわけですが、その台数がシャレになっていないのです。

35万人が働く工場…年5700台を盗んで売り飛ばし、自殺も毎年どっと

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