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熊本城石垣修復にIT活用、輪郭から元の位置ピタリ

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熊本城石垣修復にIT活用、輪郭から元の位置ピタリ

地震前に記録された熊本城の石垣の図面データを使い、落ちた石(右画面)の元の位置を推測、着色して表示する石垣検索ソフト 地震前に記録された熊本城の石垣の図面データを使い、落ちた石(右画面)の元の位置を推測、着色して表示する石垣検索ソフト

 熊本地震で崩れた熊本城の石垣の修復に役立てようと、熊本大大学院の上滝剛助教(36)が、石の元の位置を特定する「石垣検索ソフト」を開発した。ある画像の中から特定の物を探し出すパターンマッチング技術を応用した。最初の震度7の発生から、14日で8カ月。IT(情報技術)の活用で、復興の象徴と位置付けられる城の復元に弾みが付きそうだ。

 熊本城は地震で石垣の崩落や天守閣の瓦の落下、塀の倒壊といった大きな被害を受けた。地震後、熊本大が設置した「文化財復旧チーム」メンバーとなった上滝助教は、石垣修復の難しさを聞き、10月に第1弾のソフトを完成させた。

 石垣検索ソフトは、落ちた石を撮影してタブレットに取り込み、輪郭を画面上でなぞると、地震前に記録された石垣の図面データと照合、崩落前の位置を探し出し、第1~第5候補まで表示する仕組み。約100個の石があった石垣で試したところ、崩落した6個のうち5個について元の場所を正しく選び出した。

 上滝助教は「石の表面のへこみや傷も認識できるようにして、ソフトの精度を上げたい」と話し、来春には完成版を熊本市に提供する予定だ。

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