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桜島の火口、温度930度だった…空から測定、名大など成功

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桜島の火口、温度930度だった…空から測定、名大など成功

爆発的噴火から一夜明けた桜島=2月6日、鹿児島市 爆発的噴火から一夜明けた桜島=2月6日、鹿児島市

 桜島(鹿児島市)の火口内の温度を、飛行機で採取した火山ガスから測定することに成功したと、名古屋大などの研究グループが13日までに米科学誌で発表した。活火山の場合、火口に近づくことは危険なため温度計を設置することはできない。火山活動の予測につながると期待される。

 高温下では、火山ガスの成分である水素ガスの重水素同位体の含有率は温度で決まる。研究グループはこの性質を利用。水素ガスは火口から噴出した瞬間に急冷されると、その後は噴出直前の含有率のままであることから、水素ガスさえ採取できれば噴出時の火口の温度が分かると考えた。

 研究グループは、平成26(2014)年の9月と12月、軽飛行機を使って火山ガスを採取。重水素同位体の含有率を調べると、噴出時の火口内は少なくとも930度に上っていたことが分かった。マグマと同程度の温度で、マグマが火口付近まで来ていたとみられる。

 27年の前半は爆発的噴火が頻発、3月に月間最多の178回を観測した。

 角皆潤教授は「定期的に採取する体制ができれば、火山活動が活発化したり、終息したりする兆候を察知しやすくなるかもしれない」と話した。

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