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【デスクから】「京都市京セラ美術館」に反発の声…名前を付けるのは難しい

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「京都市京セラ美術館」に反発の声…名前を付けるのは難しい

ネーミングライツに揺れる京都市美術館=京都市左京区 ネーミングライツに揺れる京都市美術館=京都市左京区

 子供が生まれるとなったとき、妻と2人でどんな名前がいいかと頭を悩ませた。その子は3歳になったが、いまだにこれで良かったのか、と振り返ることもある。

 京都市美術館(同市左京区)の愛称について、命名権(ネーミングライツ)の契約候補者に京セラ(同市伏見区)が選ばれた。平成31年度から「京都市京セラ美術館」となる契約内容だ。契約は50年間で50億円。京セラには、企業PR・社会貢献活動の情報発信スペースの設置や施設の優先利用権といった特典も付与されるという。

 これに対して、一部で反発の声がある。「作品の寄贈者は、京セラ美術館に寄贈したわけではない」などと、撤回を求める市民団体が発足した。昭和8年に日本で2番目に開設された大規模美術館であり、市議会でも「歴史ある美術館にふさわしくない」とする異論があった。

 命名権の導入は美術館の老朽化が進み、再整備に100億円かかるとされるのが背景にある。その半分を京都のグローバル企業が賄うのだから“いい話”と思うのだが、ことほど左様に名前を付けるのは難しいということか。(京都総局 真鍋義明)

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