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【私の時間 シネマ】体重20キロ増の松ケン、羽生大ファンの東出…「2人は棋譜もすべて覚えました」 森義隆監督が語る「聖の青春」

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体重20キロ増の松ケン、羽生大ファンの東出…「2人は棋譜もすべて覚えました」 森義隆監督が語る「聖の青春」

「聖の青春」の一場面 「聖の青春」の一場面

 “天才”や“怪童”と呼ばれながら、重い病を患い29歳で亡くなった村山聖(さとし)九段の生涯を描いた映画「聖の青春」が公開されている。企画から8年がかりで映画を完成させた森義隆監督は撮影現場を振り返りこう語る。「29歳の若さで亡くなったことを当初はとても無念だったろうなと思っていたが、撮影中に実はそうじゃなかったのではないかと考え直しました。濃密で幸せな人生だったはずだと…」

 村山九段はかつて天才棋士、羽生善治棋聖のライバルとして将棋界をにぎわし、「東の羽生、西の村山」と並び称される存在だった。映画では村山を松山ケンイチが、羽生を東出昌大が演じる。

 「聖の人生にほれ込んだ松山さんは、自らの代表作にする意気込みで名乗りをあげてくれました」と森監督は言う。病気のために顔が腫れ、身体がむくんでいた聖。その役作りのために松山は自ら体重を約20キロも増やして撮影に臨んだ。

 一方、松山演じる聖に負けない羽生役の選定も慎重に進められた。「将棋好きの東出さんは羽生さんの大ファンでもあり、他の俳優にこの役はやらせたくない、と訴えてきました」

 東西の天才棋士は名勝負を繰り広げた。通算成績6勝6敗で迎えた平成10年のNHK杯決勝の対局場面は圧巻だ。「駒を並べるところから投了まで。対局すべてを再現することにしました。2人は棋譜すべてを覚えたのです」。森監督は約2時間半、途中でカメラを止めることなく、ワンカットで撮影した。

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