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【西論】吉村・大阪市長1年 「都構想」にも対話と時間を

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【西論】
吉村・大阪市長1年 「都構想」にも対話と時間を

大阪市の吉村洋文市長=大阪市役所 大阪市の吉村洋文市長=大阪市役所

 吉村氏は「世の中が一挙に変わるということはない。今と比較して一歩でも二歩でもよくしていくために政治はある」という。発信力を武器に対立の構図を作り、政治力で突破を図ることが多かった橋下前市長とは対照的だ。吉村氏は「橋下前市長のやり方は橋下前市長にしかできない。まねしたら絶対に失敗する」と言い切る。

 粘り強い交渉と譲歩の結果、相手方からも歩み寄りを引き出す吉村氏。この1年は、まずは一定の実績を積み上げることを目指したようだ。その結果、対立していた陣営や財界との関係を修復し、「話が通じる」という印象を植え付けた。独自のスタイルを持つ政治家と印象づけたといえる。

 ◆「大阪都構想」だけは別

 維新の原点は「大阪都構想」だ。吉村氏の「対話」路線も都構想再挑戦への布石でもあるとの見方もある。都構想とは、大阪市域24区を予算執行権限を持ち、住民サービスを行う複数の「特別区」に再編し、市の権限を大幅に移譲。広域行政の部分を大阪府と一体化し、大阪市をなくす改革で、維新はこれで大阪には二重行政はなくなると主張する。松井、吉村両氏は現任期の3年目に住民投票を再度、実施する計画で、逆算すると29年2月には都構想の区割りや名称を決める法定協議会設置を府市両議会に提案しなければならない。

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