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【けいざい徒然草-ファミリア(下)】リアル「べっぴんさん」のDNA継ぎ、子どもの可能性をクリエイト

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【けいざい徒然草-ファミリア(下)】
リアル「べっぴんさん」のDNA継ぎ、子どもの可能性をクリエイト

坂野惇子さん(左)ら創業者4人と、坂野通夫さん(ファミリア提供) 坂野惇子さん(左)ら創業者4人と、坂野通夫さん(ファミリア提供)

 さらに神戸元町本店など旗艦3店と直営ウェブショップを連動。ウェブでの注文品を店頭で受け取ったり、店頭在庫をウェブ経由で確認して取り置きしたりといったサービスを提供し、家事や育児、仕事などに忙しい母親の買い物を支援している。

祖父母に磨かれた感性

 こうした事業戦略は、坂野惇子さんの孫に当たる岡崎忠彦社長が昨年打ち出した企業理念「子どもの可能性をクリエイトする。」に基づく。岡崎社長は幼少時、祖母の惇子さんに服のコーディネートを提案する遊びを通じて感性を磨かれ、祖父の通夫(みちお)さんに連れて行かれたファミリア店頭で切れた電球の数を報告させられることによって「店の細部に気を配る」感覚を身につけたとしている。

 「アーティストになりたくて」米国でデザインを学んだ岡崎社長は、15年に帰国してファミリアに入社。デザイン部門を担当したが、亡き父の跡を継ぎ23年に社長に就いた。関西をはじめ多くの企業経営者から経営の実学を教わる中で「創業者のDNAは会社にこそある」と考え、子供のことを最優先にした社是「愛情品質」を踏まえた新たな企業理念を掲げた。

 昨年3月には、32年1月期を最終年度とする中期経営計画「ファミリア2020」を発表。約150の既存店を100に絞って1店あたりの収益性を高めるとともに、ショールーム機能を持つ店舗とウェブショップとの連動で利便性を向上させる考えだ。

保育や海外事業も

 惇子さんら創業者がかつて構想した保育事業にも、進出した。保育園を東京都内や兵庫県内に開設し、「食育」などで子供の創造活動を広げる体感型保育を実施している。

 また、洗っても縮まないウォッシャブルシルクのベビー用肌着などの製品が評価され始めた欧州など海外でも、事業を展開していく方針。こうした一連の取り組みにより、28年1月期で119億円だった売上高を32年1月期に170億円に伸ばす計画だ。

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