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【鉄道アルバム・列車のある風景】JR福知山線(上)/山おろしの風、厳しさよ

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【鉄道アルバム・列車のある風景】
JR福知山線(上)/山おろしの風、厳しさよ

10月末の丹波路は秋の装いが整い始めていた=兵庫県篠山市(篠山口-丹波大山) 10月末の丹波路は秋の装いが整い始めていた=兵庫県篠山市(篠山口-丹波大山)

 今年の木枯らし一号が吹いた10月29日、JR福知山線に沿って兵庫県の篠山盆地を歩いていた。この日の神戸での最大瞬間風速は12メートル。それより北のこの地では、もっと強かったはずで、三脚を押さえていないとカメラも倒れそうだ。

 いつも聞く麓の里とおもへども昨日にかはる山おろしの風(新古今和歌集 秋歌上二八八)

 「いつも聞いている里の風とは音が違うなあ、今日の山おろしの風の音は」。後徳大寺左大臣(実定(さねさだ))が読んだこの歌がどこの里のことかはわからないし、筆者自身が篠山をしばしば訪れるわけでもないけれど、この日の篠山はまさにそんな感じだった。

 一方で、暦が異なっていた時代はともかく、ここ数十年の感覚では、かつて10月は紅葉の季節でセーターを着はじめる時期だったが、今は暖かい日も多い。

 実際に気象庁が公表している大阪の10月の平均気温データを元に過去50年の折れ線グラフを作ってみると、明らかに右肩上がり。平成6年に初めて20度を超え、その後は数年に一度は20度以上になっている。今年は20・3度だった。篠山の紅葉も遅い。

 それでも篠山口駅を出で北へ向かう289系特急こうのとりが通過する寺院脇では、セイタカアワダチソウとススキが強い風に揺れて秋の装いを演出。篠山川の川代(かわしろ)渓谷にかかる辺りでも、色づき始めた木々が線路脇を紅や黄色に彩り始めていた。

(藤浦淳)

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