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世界遺産「原爆ドーム」「厳島神社」老朽化対策などで保全が課題…入館料値上げ、入島税 理解は得られるか

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世界遺産「原爆ドーム」「厳島神社」老朽化対策などで保全が課題…入館料値上げ、入島税 理解は得られるか

広島市の原爆ドーム(上)と広島県廿日市市の厳島神社 広島市の原爆ドーム(上)と広島県廿日市市の厳島神社

 広島県にある原爆ドームと厳島神社が、世界遺産に登録されてから7日で20年を迎える。最近は外国人観光客も増加し、旅行サイトでは上位にランクインする人気ぶりだ。一方で老朽化対策や町並み保全が課題となっており、原爆資料館は入館料を値上げ、宮島でも入島税が検討されている。

 広島に原爆が投下されてから今年で71年。旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」では外国人に人気の観光スポットとして、京都市の伏見稲荷大社に次いで原爆ドームと原爆資料館が第2位。昨年度、資料館には約150万人が訪れた。しかし壁はひび割れるなど老朽化が目立つ。内壁を鋼材で支えているが、巨大地震で崩落する恐れもあるため、広島市は今年、追加工事をした。

 市は永久保存や遺品など被爆資料の劣化防止を強化しようと、4月に資料館の入館料を大人50円から200円に値上げ。増収が見込まれる約1億3千万円を充てた。

 トリップアドバイザー3位の厳島神社がある広島県廿日市市の宮島。20年前の平成8年は来島者が約298万人だったが、昨年は約402万人と激増した。

 一方、外国人観光客用の多言語での案内板は整備が追いつかず、トイレの数も少ない。市は、町並み整備に充てるため法定外目的税「入島税」の検討を本格的に始めた。

 宮島に渡るほとんどの客はフェリーを使うため、乗り場にゲートを設置し徴収する案などが挙がっている。ただ税の公平性から観光客だけではなく、島民も対象となり理解を得ることが課題だ。

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