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【浪速風】鍋の季節に思うさまざま(11月30日)

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【浪速風】
鍋の季節に思うさまざま(11月30日)

 鍋物には名脇役として野菜が欠かせない。旬を迎えた海の幸、山の幸に寒さが加わって、食卓に登場する回数が多くなる季節だが、「今夜はお鍋よ」の声がかからない。妻は「まだ野菜が高くて」。スーパーをのぞいてみると、ハクサイが8分の1にカットされて売られていた。

 ▼原因は、夏から秋の初めにかけて相次いで上陸した台風と、その後の長雨、日照不足である。葉物野菜だけでなく、ジャガイモやニンジン、タマネギなどの産地も痛手を受けた。野菜の高騰で外食産業はメニューを変え、学校給食の中止を検討したところもある。普段なら加工用に回るB級品も店頭に並んだ。

 ▼野菜農家は徐々に減少している。天候に左右されるため、安定供給は難しい。輸入が増え、価格が下がりすぎると、出荷せずに畑で廃棄することもあるという。鍋の中に日本の食料事情が見える。小欄は1500回になった。ささやかな区切りで、鍋を囲んで一杯といきたいところだが。

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