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【関西の議論】平和な江戸の世は仕事がなかった?甲賀忍者の厳しい“実情”、普段は農民とは…大量の古文書から判明

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【関西の議論】
平和な江戸の世は仕事がなかった?甲賀忍者の厳しい“実情”、普段は農民とは…大量の古文書から判明

自宅の蔵から見つかった古文書を見る渡辺さん=甲賀市 自宅の蔵から見つかった古文書を見る渡辺さん=甲賀市

 ところが渡辺さんは、先祖が「甲賀者」であることを全く知らなかったという。化学メーカーの研究者として東京で長く勤め、地元に戻ってきた平成12年ごろ、発足したばかりの甲賀忍術研究会に加わり、しばらくたった会合で「渡辺善右衛門を知らないか」と聞かれ、驚いた。

 「渡辺善右衛門という名を継ぐはずだった…」

 父親からは何も聞いていなかったが、祖母からそう言われたことがあった。

 家の蔵を探すと、短い刀と大量の古文書が出てきた。古文書を解読して初めて、先祖が「甲賀五人」と呼ばれた甲賀者の1人として、何代にもわたって尾張藩に仕えてきたことが分かったという。

 甲賀地域の忍者の末裔については現在も、甲賀市の「甲賀流忍者調査団 ニンジャファインダーズ」が古文書などの調査を進めており、ほかにも資料が見つかる可能性が期待されている。渡辺さんは「高い能力を持った人たちが、普通に住んでいたのが甲賀の地。全国にも認められて、ほかの土地でも見事な働きができる。誇りにすべき存在だと思います」と話している。

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