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【関西の議論】平和な江戸の世は仕事がなかった?甲賀忍者の厳しい“実情”、普段は農民とは…大量の古文書から判明

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【関西の議論】
平和な江戸の世は仕事がなかった?甲賀忍者の厳しい“実情”、普段は農民とは…大量の古文書から判明

自宅の蔵から見つかった古文書を見る渡辺さん=甲賀市 自宅の蔵から見つかった古文書を見る渡辺さん=甲賀市

 年に一度、雇い主の大名の城に出向いて鉄砲の撃ち方を武士に指南するが、普段は地元で農民として暮らす。しかし大名に一大事があれば、すぐに駆けつけて特殊任務にあたり、そのための火術や居合術、忍術を会得している-。「甲賀忍者」で知られる滋賀県甲賀市で見つかった大量の古文書の解読作業を通して、江戸時代にこの地域の地侍が、「御忍役人」としての“裏の顔”を持ちながら生活していた様子などが分かってきた。江戸の平和な世にあって忍びの仕事はほとんどなくなったが、“有事”を見据えて鍛錬を怠らないなど、興味深い暮らしぶりがうかがえる。

「忍役人」と書かれた貴重な文書も

 長短約150もの古文書が見つかったのは、甲賀市甲南町杉谷の渡辺俊経さん(78)宅。渡辺さんは甲賀忍者の末裔(まつえい)に当たり、同市内に残る古文書の解読や実地調査を進めている「甲賀忍術研究会」の副会長も務める。

 古文書は、「渡辺善右衛門」などの名を代々引き継いできた渡辺さんの先祖が尾張徳川家に仕えたときの誓約書に当たる「起請文(きしょうもん)」をはじめ、忍術や居合術、鉄砲などの火術・炮(ほう)術など各種「兵法」に関する書類。ほかに家系図などもあり、幅広く資料が残っていた。

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