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【浪速風】「まさか」のアライさん(11月29日)

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【浪速風】
「まさか」のアライさん(11月29日)

最優秀選手賞を受賞し、握手する日本ハム・大谷翔平(左)と広島・新井貴浩=28日、東京都港区のグランドプリンスホテル新高輪 最優秀選手賞を受賞し、握手する日本ハム・大谷翔平(左)と広島・新井貴浩=28日、東京都港区のグランドプリンスホテル新高輪

 最優秀選手(MVP)は「二刀流」の若武者と、カムバックした苦労人。今年のプロ野球を象徴する2人が選ばれた。とくに新井貴浩選手(広島)に拍手を送りたい。フリーエージェント(FA)で移籍した阪神で期待に応えられず、2年前に10分の1の年俸で古巣へ。本人も「まさか」という活躍だった。

 ▼2千安打が秒読みになった4月23日、試合前の練習に広島の全選手、球団関係者がそろいの赤いTシャツで現れた。背中に「まさか あのアライさんが…。」という文字とエラーをしているイラスト、胸の部分は「1歩ずつ大台への階段をのぼっています。(休憩をはさみながら)」。

 ▼今シーズン限りで引退した黒田博樹投手の発案だった。曲折の野球人生を知っているからこその愛情と敬意が込められていた。セ・リーグ優勝では号泣しながら胴上げされた。ベテランは米国では「退役軍人」の意で用いられるが、まだまだ花を咲かせられることを教えてくれた。

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