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睡眠1日3~4時間 時間外労働92時間…42歳男性の過重労働認定、労基署処分を国の労保審査会が覆す

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睡眠1日3~4時間 時間外労働92時間…42歳男性の過重労働認定、労基署処分を国の労保審査会が覆す

 NPO法人ひょうご労働安全衛生センター(神戸市)は29日、大阪市内のIT関連会社に勤務し、急性大動脈解離を発症した兵庫県西宮市内の男性(42)について、国の労働保険審査会が大阪中央労働基準監督署の処分を覆し、病気と長時間労働の関連性を認めて労災認定したと発表した。

 同センターによると、男性は平成26年2月、自宅で倒れて救急搬送された。急性大動脈解離と診断され、手術して一命を取り留めたが、障害が残ったという。男性は発症前、仕事を自宅に持ち帰るなどし、睡眠時間は一日3~4時間だった。しかし、労働基準法36条に基づく時間外労働の労使協定の上限である月51時間を超えないよう労働時間を過少申告していた。

 男性はその後、同労基署に労災を請求したが、「仕事と発症の関連性は低い」と認められず、大阪労働者災害補償保険審査官に不服申し立てを行ったが棄却。国の審査会での再審査で、男性の出退勤の端末記録で時間外労働が92時間に及び、自宅での業務も「負荷の要因の一つ」と判断し「過重労働により病気を発症した」と労災認定したという。

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