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【オトナの外来】「電車でスマホ」はうつ病予備軍? 情報氾濫の中で「気を使わない」ことが効果的な予防法

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【オトナの外来】
「電車でスマホ」はうつ病予備軍? 情報氾濫の中で「気を使わない」ことが効果的な予防法

歩きながらスマートフォンを操作する女性。実は「うつ病予備軍」かも? 歩きながらスマートフォンを操作する女性。実は「うつ病予備軍」かも?

 ただ、うつ病に有効な抗うつ薬の作用から考えて、ノルアドレナリンやセロトニンなどの脳内の神経伝達物質がストレスなどで少なくなるのが主な原因と考えられています。現在のうつ病治療の標準的な薬はSSRIと呼ばれています。SSRIは選択的セロトニン再取り込み阻害薬(Selective Serotonin Reuptake Inhibitors)の略称です。

 抗うつ薬はノルアドレナリンやセロトニンなどの神経伝達物質を直接増やす働きがあると思っている方もいるようですが、実はそのような作用はありません。脳内神経伝達物質は神経末端から放出されて、次の神経のレセプターというスイッチを押して、また元の神経に取り込まれるという循環を繰り返しています。SSRIはその取り込み口をふさぐ作用があるので、結果的には少なくなった伝達物質の効率を上げるので有効なのです。

 ではなぜ神経伝達物質が減るのでしょうか?

 うつ病になりやすい人の特徴を思い出してください。真面目で、責任感が強く、完璧主義などといわれています。そのような性格の人は人一倍気を使って神経伝達物質をたくさん使ってしまうのです。“気”を“セロトニン”に置き換えて「気(セロトニン)を使う」と考えればわかりやすいと思います。

 うつ病が多くなった背景にはITの発達で情報が氾濫し、気を使いやすい人のセロトニンが少なくなったからだと私は思っています。

 先ほど言ったように抗うつ薬に神経伝達物質を増やす効果はありませんので、薬を服用して症状が落ち着いても、神経伝達物質が増えてくるまで(3~6カ月必要)は頑張らないことがコツです。

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